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[熱海親水公園]花が落ちると幸せになると言われているジャカランダ

 温泉地として有名な熱海は、新幹線が止まる伊豆半島の玄関口。首都圏からのアクセスも良く、日本でも有数の観光地である。そんな、熱海市街の海岸線は、日本でも珍しいジャカランダの花が植えられており、6月頃に最盛期を迎える。ジャカランダを愛でる『ATAMI ジャカランダ フェスティバル』を取材した。

■日本では珍しいジャカランダ
 ジャカランダは、南米産のノウゼンカズラ科に属し、ホウオウボク、カエンボクと並んで世界3大花木の一つである。日本では、花期は6月と言われており、気候の関係で、(露地植え)花が咲くのは大変珍しい。6月だけでなく9月・10月に2度開花をする木もある。青紫色の花がひとつの花房に50~90個ほど密集して咲くのが特徴。
 全ての木が開花するとは限らず、開花した木が数本だった年もあるとのこと。また、開花してもたくさん花をつける木もあれば1房しか花をつけない木、全く花をつけない木もあり、毎年、開花の状況が異なる。
 熱海の海沿いでは、6月になると、お宮緑地から親水公園にかけて、ラッパの形をした小さな青紫色のジャカランダの花がブーケのように空を彩る。
 日本では、ここ熱海のジャカランダ遊歩道、長崎市雲仙市のジャカランダ通り、宮崎県日南市のジャカランダの森などが知られており、旅行会社が、その景観を見るツアーを企画しているほど人気の花である。



 熱海の観光スポットとして有名な『お宮の松』がある、海岸線の135号線沿いの400mほどがジャカランダ遊歩道となっており、ジャカランダの花を観賞することができる。



 平成2年7月にポルトガル・カスカイス市との国際姉妹都市提携記念として、ジャカランダを植栽し、現在では、100本以上のジャカランダの木が遊歩道や親水公園の街路に植えられている。
■初夏を告げるATAMIジャカランダフェスティバル

 ATAMIジャカランダフェスティバルについて、熱海市観光協会の深田さんに話を聞いた。ジャカランダの花は、年により咲くか咲かないかは分からないそうだ。取材した2019年は、比較的開花状況が良く、観光客の目を喜ばせていた。遊歩道は、ジャカランダだけではなく、この時期の花々が咲き乱れ、ジャカランダの青紫の中に、白や黄色の花を咲かせている。遊歩道の先は、白い砂浜が広がる熱海サンビーチとなって、南国の開放的な雰囲気が広がっている。
 ATAMIジャカランダフェスティバルは、2016年から始まった。近年、熱海のジャカランダを見に来る観光客が増え、特に女性の旅行客には人気とのこと。フェスティバル期間中、ジャカランダ遊歩道は、18:00~22:00までライトアップされ、昼間とは異なる雰囲気を醸し出す。土日は、出店(お菓子やフリマ等)もあり、イベントを盛り上げる。熱海駅からジャカランダ遊歩道までは、15分程度。海岸線沿いに広がる遊歩道を潮風に当たりながら、ジャカランダや季節の花々を愛でながら歩けるのは、熱海ならではの醍醐味だ。
 『ジャカランダの花が頭に落ちると幸せになる!』という話もあるようだが、花を愛でながら幸せをつかみに行ってみては?
 なお、深田さんは、ジャカランダの開花状況を熱海市観光協会のサイトで公開している。熱海にジャカランダを見に行く場合は、こちらを参考に。

■同時に楽しめるブーゲンビリア
 毎年6月に開催されるATAMIジャカランダフェスティバルを紹介してきたが、この時期の熱海では、ジャカランダ以外にも楽しめる花がある。それは、中南米原産のブーゲンビリアだ。ジャカランダと異なり低木であるが、花の色は、赤、白、ピンク、マゼンダ、紫、橙などカラフルだ。熱海では、親水公園の近くの糸川遊歩道で、ブーゲンビリアを観賞できる。


 『糸川遊歩道の細い階段を降りて川岸から見ると、枝垂れたブーゲンビリアが綺麗に見えますよ!』と深田さんが教えてくれたので、早速行ってみた。



 糸川沿いを歩いて、見上げてみると色とりどりのブーゲンビリアのカーテンで土手が覆われていた。熱海といえば、温泉や花火、ビーチのイメージが強いが、海岸線からほんの少し離れた場所で、ジャカランダやブーゲンビリアなどの花を楽しめる。冬季は、熱海梅園で有名だが、夏期も珍しい『ジャカランダ』の花がある街として、観光客の需要が高まりそうだ。なお、ブーゲンビリアは、最盛期は5~6月だが、10月頃まで楽しむ事ができるとのことだ。

■これから夏を迎える熱海の街
 これから繁忙期を迎える熱海だが、地元の人達には、最も大きな行事が、7月に行われる。それが、『熱海こがし祭り』だ。この祭りは、熱海のパワースポットとして有名な來宮神社の例大祭。海辺で、神様にお供えする『麦こがし』にちなみ、『こがし祭り』とも言われる。その例大祭の一環として、国道135号線沿いで、『山車コンクール』が行われる。ジャカランダ遊歩道辺りが、メインの審査会場となるそうだ。毎年、30基超えの山車や6基の神輿が、熱海市街や国道を練り歩く。毎年、7月に入ると熱海の各町では、こがし祭りの練習に熱が入るそうだ。この祭りは、2018年で50回を迎え、熱海の人々にとって地域の大切な初夏の風物詩となっている。たくさんの山車が街中を練り歩く風景は、勇壮である。
『熱海こがし祭り山車コンクール』の情報はこちら



取材こぼれ話

明治時代、著名な文豪に愛された熱海。ジャカランダが観賞できる国道沿いに尾崎紅葉の【金色夜叉】のモチーフと言われる『お宮の松』があります。ここは、熱海でも人気の観光スポットです。『ジャカランダ遊歩道』を通り『お宮の松』までのウォーキングコースは、花と文学を味わえるスポットです。潮風に当たりながら、ジャカランダを愛で、【金色夜叉】の風景に思いを馳せる事ができる特別な場所です。

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